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【起業・独立】なぜ起業や独立を選ぶのか?中小企業白書を読む

【起業・独立】なぜ起業や独立を選ぶのか?中小企業白書を読む

投稿日 2022.11.22 最終更新日 2024.10.02

先行きが不透明なこともあり、いっそのこと自分で起業独立を考える人もいるでしょう。

 

なぜ起業や独立をするのか。

改めて考えると、色々と理由は出てくると思います。

 

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なぜ起業や独立を選ぶのかを中小企業白書で調べてみる

起業を選ぶ理由はもちろん人の数だけあります。

少し古いですが、中小企業白書2017年版では、こんなきっかけで起業に関心を持ったと紹介しています。

周囲の起業家・経営者の影響

勤務先の先行き不安

勤務先ではやりたいことができなかった

働き口(収入)を得る必要があった

時間的な余裕ができた

家庭環境の変化(結婚・出産・介護等)

周囲(家族・友人・取引先等)に勧められた

事業化できるアイデアを思い付いた

(中小企業白書2019年版 三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱)

などです。

 

もちろん関心を持ったからといって全員が起業しているわけではないですが、

「自分から自発的に起業や開業を考える人」と「周りの環境の変化のため企業や開業を考える人」の大きく二つに分けられます。

 

また、中小企業白書2020年版フリーランス起業家の起業した目的が記載されていますが、その理由は

自分の裁量で自由に仕事をするため 57.4%

自分の好きな仕事をするため 50.7%

仕事の経験や技術、知識、資格、スキル等を生かすため・試すため 40.0%

自身や家族の生計を立てるため 32.4%

自分の趣味や特技、アイディアを生かすため 27.6%

性別や年齢に関係なく働くため 20.1%

より高い所得を得るため 19.4%

新たな事業にチャレンジするため 18.8%

家庭との両立(家事、育児、子育て、介護等)を図るため 17.2%

自身の経験の幅や人脈を広げるため 17.1%

社会課題の解決、社会貢献をするため 6.5%

経営者として社会的評価を得たいため 2.8%

(中小企業白書2020年版 三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱「中小企業・小規模事業者における経営者の参入に関する調査」)

となっています。

 

上位の理由としては「自由」を求めてが多くなっており50%を超えています。

自身の能力を試すためが40%と5人に2人の割合です。

また、3人に1人が生活のためとなっています。

 

性別や年齢に関係なく働くため、家庭との両立(家事、育児、子育て、介護等)を図るためも20%近く占めているということは、現状では雇われて働くことに、依然と制約があると言うことでしょう。

 

逆に社会課題の解決、社会貢献をするため6.5%と低く、必ずしも、「世の中を変えてやろう」というベンチャースピリットだけではないようです。

 

働きながらでは難しいから起業や開業を考えた

時間の制約

現在勤めている人がわざわざリスクを背負って起業や開業を考えるのはなぜか。

ひとつに、時間的制約があると考えます。

 

出産や介護など、勤務しながらでは難しいような時間的制約がきっかけとなり起業や開業を考える人は最近増えています。

時間の制約がきっかけになりやすいのは女性です。

2017版中小企業白書によると、どの年代でも、女性が起業や独立に関心を持った理由の25%、4人に1人が家庭環境の変化によるものと答えています。

 

先行きの不安や収入を得るため

もうひとつの理由として、収入を得るためと答えた人は男女や年齢を問わず2017年版の中小企業白書では20%ものいました。

その割合が2020年版の中小企業白書では32.4%と増加しているように思われます。

このまま勤務を続けていっても将来が明るく思えないので、起業や開業を考えるといったことでしょうか。

 

実は私も、これが一つのきっかけでした。

何年たっても収入は増えず、むしろ賞与はカットされる、おまけに給与もカットされる。会社の業績は下がる一方。

次の会社を探すくらいなら、一度自分でリスクを負ってでも独立したほうが良いと考えるようになりました。

 

自分のやりたいことをする

とは言え、上記のような問題があっても多くの人は起業や独立を考えません。

リスクが高すぎると考えるからです。

では、なぜ起業や独立を考えるのか。

 

そこには、根っこの部分に「会社に勤めていても、自分のやりたいことができない」があります。

2017年版の中小企業白書では35~59歳の男性では25%の人が、勤務先ではやりたいことができなかったと答えています。34歳以下の男女も20%ほどの人が、そう答えています。

2020年版中小企業白書では自分の趣味や特技、アイディアを生かすためが27.6%と4人に1人の割合です。

一度きりの人生だから、一回くらいはチャレンジをしようと考えることは、自然なことではないかと思います。

 

本当に今のままでは実現できないことなのか

時間的制約や将来の不安、またやりたいことをするため起業や独立を考えたならば、もう一歩進んで考えてみます。

 

それは、本当に今のままでは実現できないのか

 

特に、現在勤めているからできないと思っていた人にはもう一度よく考えてほしい部分です。

勤めている会社に前例がないから、周りの人には期待できないから、と言った理由で起業を考えるのは危険です。

 

新型コロナのように理不尽な出来事も、結構な割合で襲ってきます。

ここ最近で言えば、新型コロナ、原油高、円安と外部環境の変化があります。

新型コロナでは国が保証をする形で、だれでもお金を借りることができ延命措置は取れましたが、借りたお金は返さなくてはいけません。

返済は経営が苦しいままであれば、100%足かせになります。

 

起業は良くも悪くも自己責任になります。想定外のことが起きたら、なんとか自分が打破しないといけません。

それは、勤めている会社を変えるより困難なことかもしれません。

 

勤め先が不満だからの場合は、ちょっと待って

もしあなたが、現在勤め先に不満があり起業を考えているのならば、一度不満に思っていることを変えることができないのか、全力で当たってみてほしいです。

起業をすると腹をくくったならば、大抵のことは怖くなくなります。

それでもやっぱり上手くいかなければ、さっぱりした気持ちで起業に望めばよいと思います。

会社勤めの人が起業をするのは、「会社ではすべてやり切った」と思ってからで遅くありません。

「〇〇が嫌だから」も動機の一つですし、原動力になりえると思いますが、それ単体の場合は要注意です。

 

 

起業や独立の理由は人様々です。

しかし、アンケート調査からは一定の理由が浮かび上がっています。

多くの人は、ベンチャー起業家のような大それた理由で起業を考えるのではなく、身の回りの出来事をきっかけとなり考え始めています。

 

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