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【経営】SDGsって何?!第2回 SDGsをもっと自分化

【経営】SDGsって何?!第2回 SDGsをもっと自分化

投稿日 2022.11.29 最終更新日 2024.10.02

前回のおさらい

10月25日付のブログにて「SDGsって何?!娘の受験を機に強制的にSDGsとは何かを学んだ40代が気づいたSDGsとの付き合い方」というタイトルで、私スタッフSiがSDGsについて書かせていただきました。

【経営】SDGsって何?!娘の受験を機に強制的にSDGsとは何かを学んだ40代が気づいたSDGsとの付き合い方

内容は、私がSDGsを学ぶことになったきっかけから、SDGsの歴史、現在の教育の中でのSDGsの扱いについて、そして私の気づきについてでした。

今回は、SDGsとどう関われば良いかについてもう少し考えてみます。

 

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娘と一緒にエシカルマークを探してみた

先日、娘が高校から「エシカルマークを見つけよう」という課題を持ち帰ってきました。

最近耳にすることはあったのですが、実際に購入時などに意識した事はなく、早速調べて買い物に行ってみました。

エシカル(ethical)とは、「倫理的な、道徳的な」という意味で、エシカルマークは、「人や社会、地域、環境にやさしい」と、第三者機関が設けた基準(安全性や品質など)に適合しているかを審査して、認められた商品に付けられるマークです。

<参考ページ:エシカルチョイスHP、エシカルマーク一覧|エシカル消費のための認証9選を紹介します。

 

さて、娘と近所にスーパーへ行って色々探しにいったところ、チョコレートやコーヒー、スーパーのオリジナル商品にもエシカルマークを見つけ、宝探しのようで楽しい時間になりました。

そのスーパーでは3種類のマークを見つけました。

 

FSC認証

「FSC認証は環境、社会、経済の便益に適い、きちんと管理された森林からの製品を目に見える形で消費者に届け、それにより経済的利益を生産者に還元する仕組みです。」

<引用:FSCジャパンHP、FSC認証とは

 

明治、森永製菓などの箱型チョコレート商品、ネスレキットカットの外袋紙製で認証マークを見つけました。牛乳パックやダンボールにも入っているものが多いです。

<参考ページ:株式会社 明治 FSC®認証紙の活用を推進 ~「きのこの山」「たけのこの里」などで森林管理を支援~

 

スーパーを探していて、FSC認証はたくさん見つけることができました。

レインフォレスト・アライアンス認証

「レインフォレスト・アライアンス認証マークは、製品(あるいは指定された成分)が、人自然がともに反映する世界を作ろうとする農業生産者、林業者、そして/あるいは企業で作られたことを表しています。」

<引用:レインフォレスト・アライアンスHP、私たちの認証マークが意味すること

 

日本ヒルスコーヒー ハーモニアスハワイコナブレンドの商品の前面にマークがあるのを見つけました。

認証を受けた農園で作られたコーヒー豆を30%使っているそうです。

<参考ページ:日本ヒルスコーヒーHP、商品紹介ページ

 

カエルのマークが印象的なレインフォレスト・アライアンス認証、マークが素敵でレア感もあり、見つけて娘と大喜びしました。

 

有機JASマーク

「有機JASマークは、太陽と雲と植物をイメージしたマークです。農薬や化学肥料などの化学物質に頼らないことを基本として自然界の力で生産された食品を表しており、農産物、加工食品、飼料、畜産物及び藻類に付けられています。」

<引用:農林水産省HP、有機食品の検査認証制度

 

スーパーオリジナルの有機サツマイモにこのマークが付けられているのを見つけました。

スーパーのオリジナル商品にエシカルマークを見つけたことで、そのスーパーの印象がより良くなりました。

 

元々、いくつかあるスーパーのうち、そのスーパーだったらエシカル商品を多く扱っていそうだと思って行ったのですが、スーパーとしても取り組んでいるということを知って驚きました。

ただ、思ったほどたくさんの種類のエシカルマークは見つからず・・・。見つけたかったマーク(※)が見つからなかったので、その後も買い物に行くたびにエシカルマークを気にしています。

 

※娘と見つけたいと話していたマークは「国際フェアトレード認証」です。娘の同級生が見つけてSNSに載せていたそうで、ぜひ見つけたいと思い探しましたが見つかりませんでした。

 

エシカルマーク商品と満足感

お菓子の箱には各メーカーがほとんど対応しているのではないか、というくらいFSC認証のマークを見つけたました。

エシカルマークのついたコーヒーは他の商品に比べて少し値段が高かったので、買うのに躊躇してしまします。

今回は娘の課題で提出する必要があったので買いましたが、普段買うには少し気合いが必要だと感じました。

 

有機野菜も他の野菜よりは少し高く感じます。

ですが、エシカルマークがついた商品を購入した!という満足感からか、味がとても美味しく感じました。また、家族でマークに付いて話す機会も得ました。

物価高の今、全てをエシカルマーク付きの商品にしよう!というのは我が家ではなかなか難しそうですが、エシカルマークのついたコーヒーは月に一回、という頻度や、お菓子を買うときにマークを確認するなどできる範囲での取り組みから始めてみようと思いました。

 

エシカルマーク商品を買った時に得られた満足感についてですが、内閣府の「満足度・生活の質に関する調査」に関する第4次報告書」に2019年と2020年に行われた「ボランティア行動者率」の項目を読んで理解しました。(※)

そこには、グラフとともに下記のように記載されていました。

「ボランティア活動と『社会のつながり』の満足度の関係をみると、ボランティア活動の参加頻度が高いほうが、満足度が高い傾向にあり・・・」

(P.54にボランティア行動者率に関する記載があります)

<引用:内閣府 満足度・生活の質に関する調査 2020年 9月11日「満足度・生活の質に関する調査」に関する第4次報告書(一括版)

 

※ボランティアの定義・・・

「一般的には「自発的な意志に基づき他人や社会に貢献する行為」を指してボランティア活動」

<引用:厚生労働省HP、ボランティアについて、厚生労働省社会・援護局 地域福祉課

 

エシカルマークはSDGsのゴール12「つくる責任 つかう責任」に関連した取り組みです。

今回、エシカルマーク探しをする前は「企業が取り組んでいる」というイメージでしたが、消費者側にも「つかう責任(選ぶ責任)」があるのだとあらためて気付かされました

「責任がある」と考えるとプレッシャーを感じますが、自分の満足度を上げるために取り組むと思えば取り組みやすいとも感じました。

 

俯瞰とフォーカス

私はSDGsについて娘の受験のために学び始めたので、どのように小論文に活かせるのか、という視点でゴールやターゲットばかり読み込んでいました。

SDGsの個々の問題を考える際、ゴールだけを見て内容を考えてからターゲットを読むと、ターゲットからズレている、ということがよくありました。

また、普段の生活で買い物する時などにお店に貼ってあるポスターを見てみると、「このSDGsの取り組みは、ゴールだけ見てそれらしいこと決めただけで、ターゲットまで理解していないな」と感じることもあります。

SDGsのゴールの言葉は、英語版を元に日本人に伝わりやすいように考えられて作られており、非常にわかりやすい言葉です。

わかりやすい言葉だからこそ、ついゴールの言葉だけで理解したつもりになってしまいます。

ゴールで全体像を俯瞰して理解しつつ、ターゲットに焦点を当てる、というのを繰り返すことで、ズレることなく理解を深めることができると感じました。

 

また、今回記事を書かせていただく上でもう一度前回の記事でも参考にしたSDGsの本『未来をつくる道具 わたしたちのSDGs』を最初から読んでみました。

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三方よしもSDGs?

今まではネタ探しのような気持ちでゴールとターゲットの一つ一つにフォーカスして読んでいたのですが、今回は記事を書かなくてはならないため、前回触れた歴史や背景、日本の経済や昔からある商売の倫理観についての記載も読むことでSDGsをより俯瞰して見ることができ、とても興味深く感じました。

日本の商売の倫理観「三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし」がSDGsを表していると言われているそうですが、最近ではさらに五方よし、六方よし、と表現されているようです。

「五方よし」・・・売り手よし、買い手よし、世間よし、作り手よし、未来よし

「六方よし」・・・売り手よし、買い手よし、世間よし、作り手よし、未来よし、地球よし

物事はなんでもそうなのかもしれませんが、広い視点で物事を捉える事と、近づいてしっかり見ることで新しく物事を捉えることができました。SDGsはその視点の切り替えの練習になると感じ、訓練を繰り返しています。

 

今の世界のままでは持続不可能

今回のブログを書かせていただくにあたり、書籍以外にも色々な情報を調べました。

その中の一つに、以下の記載があり、はっとさせられました。

「持続可能な世界への変容という明確なビジョンが提示されている理由は、既存の世界が 持続不可能なあり方及びやり方で、世代内においても、世代間においても不公平な形態で 発展してきたという事実から、これ以上目を背けることができなくなったからだ。」

<引用:国立研究開発法人 科学技術振興機構、論説 システムから捉えるSDGsの「自分ごと化」のフェーズ、石井雅章

 

今「持続可能な世界にしよう」ということは、「今のままでは持続不可能である、変わる必要がある」ということです。

地球環境の限界を表すという「プラネタリー・バウンダリー」では9つの項目で地球の健康状態を知ることができますが、そのうちの3項目(「生物圏の一体性(絶滅の速度)」、「新規化学物質」、「生物地球化学的循環(窒素)」)で既に限界値を超えているそうです。

<参考ページ:日立グループ 社会イノベーションHP 地球環境の限界を示す「プラネタリーバウンダリー」が注目されている理由

 

貧困も、日本国内でも深刻になっているニュースを目にします。

<参考ページ:東洋経済オンライン、ボクらは「貧困強制社会」を生きている

 

ジェンダーの問題や、人口減の日本においての経済や社会も不安な問題です。

SDGsを子供の未来のために、というと聞こえはいいですが、子供どころか自分達の未来のために必要不可欠な取り組みでは無いでしょうか。

問題が壮大すぎて、何をしていいかわからなくなりそうですが、そのどうしていいかわからない世の中で、SDGsが世界共通で目指せるものではないでしょうか。

 

どうしていいかわからないから、まずSDGsのゴールを目指して取り組んでみる。そんな危機感を持ってこれからも無理なく持続的に取り組んで行きたいと感じました。

 

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