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【経営】部下とのコミュニケーション改善のヒント 働きやすいと感じた上司の3つの条件

【経営】部下とのコミュニケーション改善のヒント 働きやすいと感じた上司の3つの条件

部下が失敗を繰り返してばかりいる、報告にやる気が感じられない、組織の雰囲気があまり良くない、部下とのコミュニケーションがうまくいかない・・・。

そのような組織だと仕事の質が下がり、人の入れ替わりも多くなり、経営者としては頭の痛い問題になります。

逆に、部下とのコミュニケーションが取れている雰囲気が良い組織では、仕事の質や効率が上がり、良い成果が出せます。

また、良い雰囲気の組織で成果が出せると、従業員は仕事や会社に対して愛着心が芽生えてきます。

 

近年は少子高齢化による人手不足で、女性のみならず、シルバー人材や外国人、障がい者など多様な人材を活用できることが求められていまが、雰囲気がよく成果も出せる組織であれば、良い人材が会社に定着して成果を出し、さらに人手不足の解消につながります。

 

そのような組織の雰囲気を作る上で、上司の影響はとても大きいものと考えます。

 

私、スタッフSiが今まで色々な上司の下で部下として働いて感じたことは、コミュニケーションが取りにくい、働きにくいと感じた上司の部署は問題が多く、成果もなかなか出ていなかったということでした。

そこで今回は、多様な人材が活躍できる雰囲気のいい組織、働きやすい職場、それをどのような上司が作るのか、私が部下の立場で色々な職場で働いた過去を振り返って考えてみました。

 

働きやすかった職場の上司

①声を荒げて怒らない上司

ミスが発覚した時に、怒らずすぐに影響範囲を確認し、解決する方向に一緒に動いてくれる上司がいました。

その上司は、問題が解決した後もミスをした本人を一方的に責めるのではなく、なぜそのミスに至ったのかを丁寧に聞き取りながら状況や環境を分析し、本人と一緒に見直していました。

また、謝罪が必要な時も率先して、相手へ丁寧な謝罪をしていました。

 

人は、怒られると「怒られないように行動しよう」と思います。

「怒られないようにミスを減らそう」と思えば良いですが、「怒られるのが嫌だからミスを隠そう」と思って行動してしまうと、発覚が遅れて解決するのが困難になってしまいます。

問題は時間が経つほど解決が難しくなるため、ミスの報告が遅れるほど会社への損害も大きくなります。

 

ミスを報告して怒られる環境だと、周りの人も「自分も怒られたくないから、余計な事はしないでおこう」と他の人に協力しにくい環境になってしまいます。

 

上司が怒らずに問題解決に寄り添ってくれるという安心感があれば、問題が発生してもすぐに報告し、それに対して的確な対応をする組織になっていきます。

また、上司が一緒に謝罪してくれることは「上司に申し訳ないから二度と同じことが無いように気をつけよう」という気持ちを育て、仕事の質の向上につながります。

 

②話しかけやすい上司

いつも機嫌が一定の上司は話しかけやすいと感じます。

いつでも安心して報告・相談ができるため業務がスムーズに進み生産性が上がります。

いつでも安心して報告・相談ができる組織は、心理的安全性が満たされた環境と言えます。

 

逆に、機嫌がコロコロ変わる人は、何かを相談する時にその人の機嫌が良いか悪いかを探らなければならず、非常に非効率的でした。

さらに機嫌によって言うことや対応が変わる上司だと、何度も確認が必要になったり、作業のやり直しが発生したりして生産性が落ちます。

また、上司の機嫌を気にかける必要があることで職場自体がピリピリした雰囲気になり、居心地が悪くなることで業務への集中力が低下します。

先ほどの例の逆で、心理的安全性が保たれていない組織です。

 

機嫌がコロコロ変わるタイプは、上司に限らず、職場に一人でもいると生産性はかなり落ちます。

ただ、上司の機嫌がコロコロ変わらなければ、他の人の機嫌に周囲が振り回されるリスクを減らすこともできいい組織を作る方法の一つだと思います。

 

③気遣いできる上司

相手を気遣った会話ができる上司は信頼されます。

相手を気遣った会話とは、相手の気持ちを想像して対応すること、と言えます。

 

私の身近にいた気遣いができると感じた上司は、部下が触れないプライベートについては、自らは触れず、こちらから話すとその話は良く聞いてくれる人でした。

部下の苦手な話題や避けたい話題をよく理解して話していると感じ、安心して会話ができました。

 

一方で気遣いができない人は、体のこと、家族のことなど個人的な事はもちろん、触れられたくない事を平気でぶつけてきます。

ぶつけられた部下として、とても居心地が悪く不快な気持ちになりました。

コミュニケーションのつもりで軽く発言したことが、実は相手を傷つけているというのはよくある事です。

上司と部下の関係の場合、部下は反論や拒否感を示せずに内に抱えるしかないため、ストレスは大きくなります。

 

私の場合、下ネタを連発してくる上司もストレスに感じました。

上司はおそらく同性同士で楽しく話すノリの延長で、場を和ませようと思って発言しているのだと思います。

ただ、言われた方は毎回どのように返答すれば良いか考えなくてはいけませんし、発言する上司が思っているよりも、言われた部下は困っています。

 

言われる度に頭の中で

「今回の対応はどうしようか?」とフル回転で選択肢を想像します。

例えば、

  • ノリよく答える。⇨『この人は下ネタ好きなのね』と認識されて深く突っ込まれるリスクがある。
  • はっきりと拒否反応を示す⇨場の雰囲気が悪くなるリスクがある。
  • 無視する⇨場の雰囲気や相手の機嫌が悪くなるリスクがある。
  • 曖昧に笑う⇨やり過ごせる可能性があるが、拒否感が伝わらずまた言われるリスクがある

といったような選択肢を並べて状況によってどれを選択するかを考えなくてはならず、ただの会話よりも大きな負担を感じました。

 

信頼の気持ちを全く抱けない上司に言われた場合は不快感と怒りの感情が生じ、その後の業務への対応へ大きな影響をもたらします。

 

上司の発言や行動に気遣いがあれば、周りも自然に配慮するようになって雰囲気がよく働きやすい組織になると思います。

 

過去の嫌な上司の例

私が出会った上司はほとんどいい上司だったのですが、過去に嫌な上司がいたので例に挙げてみます。

 

セクハラ発言上司

ある時、当時の上司が私の体のパーツについての発言を私に対してしてきました。本人はおそらく悪気はなかったと思います。

でも、私はその発言が非常に不快で、それ以降その上司をできるだけ避けるようになりました。

二人きりの打ち合わせは非常に不快で、車の移動で助手席に乗るのも嫌だったので極力助手席に乗らなくても済むように苦心しました。

その上司に信頼感が持てなくなったことで、上司の発言も素直に受け取れられなくなりました。

その後、上司が会社を退職しましたが、退職するまでずっと私は「一緒に働くのが嫌だから、タイミングをみて退社したいな」と本気で思っていました。

上司が発したたった一言でこんなに信頼できなくなるとは、自分でも驚いた体験です。

また、これだけセクハラやモラハラなどハラスメントについての情報を多く目にする時代になっても、周囲を見ればまだまだあることを実感します。

 

怒鳴りまくる上司

何かあるとすぐに怒鳴りまくる上司もいました。

自分の考えを怒鳴り声でまくし立てるのですが、怒鳴って状況が改善したのをみたことは一度もありません。

むしろ、責められた人は「○○さんがやると言っていました」と人のせいにするという環境になってしまい、問題が解決しにくい職場になっていました。

また、人のせいにすると「その人の能力が足りないからだ」と言う結論になってしまい、状況や環境を改善する流れにはならないと感じました。

 

働きやすい職場について

雰囲気のいい組織は、上司の配慮によって作り出せると感じています。

配慮された職場は多様な人が働きやすい環境と言えます。

 

また部下とのコミュニケーションを円滑に行うことにより信頼関係ができることで、職場で自由に意見できる心理的安全性が作られていきます。

個人個人が様々な背景を抱えてながら働いています。

誰もが安心して働ける組織を作ることが、会社の成長につながり、社会の成長につながっていくと感じます。

 

さらに今、日本を含め世界でSDGsへの取り組みを行なっています。将来の働き手になる今の子供たちはSDGsに関して学び、多様性を認める教育を受けて成長しています。

2020年4月から小学校、2021年4月から中学校、2022年4月からは高等学校で持続可能な社会の創り手の育成が明記された「新学習指導要領」が実施されています。

子供たちはさまざまな教科の中でSDGsの内容に触れ、学んでいます。

その子供たちが働く会社を選ぶとき、多様な人が働きやすい会社であることが前提条件となるかもしれません。

それはもう数年後に迫っています。

働きやすい職場を作ることは、持続可能な組織を作る上で必ず必要な条件となるのではないでしょうか。

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