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起業する人はどれくらい珍しい?起業・独立を数字でみてみる

起業する人はどれくらい珍しい?起業・独立を数字でみてみる

新型コロナウイルス感染症の影響で、働くことを考え直すきっかけになった人も多いのではないかと思います。

また、コロナによる外出自粛の影響で、打合せ等が当たり前のようにZOOMなどWEBで行われるようになりました。

私自身、人に会うことなくWEBでミーティングをするのが当たり前になってきた風潮のおかけで、関西圏以外のお客様と仕事をする機会が増えました。

 

働き方を見直す一つに、企業や独立があるのではないかと思います。

データーから見る起業・独立

少し古いデータになりますが、中小企業庁が毎年発表する中小企業白書2017年版より、企業・創業の現状を見てみたいと思います。

数値で見ると、これまで抱いていた起業・創業に対してのイメージが変わることもあります。

起業・創業を実際に行う際の参考になるはずです。

起業希望者と起業家数

起業希望者(自分で起業したい)の数は、年々減少しています。

1997年には281.2万人だった起業希望者も2012年には151.6万人に減っています。

日本の人口が約1億2,800万人なので、起業希望者は1.2%になります。

起業希望者が減っているとはいえ、赤ちゃんからお年寄りまで含んだ人のうち100人に1人は起業を考えているのは、結構多いなという印象でした。

 

起業家(過去1年以内に起業した人)は1997年に36.8万人でしたが2012年は30.6万人でした。

数字を見れば起業家の数も減っていはいますが、起業希望者に対する起業家の割合は1997年に13.1%だったのに対して、2012年は20.2%と増加しています。

この数字から、起業をしようと思った人のうち5人に1人は起業していることになります。

5人に1人と言われれば、結構な数字ですよね?

起業は決して特別なものではないと言えますね。

 

(図表1 起業希望者・起業家推移)

 

起業希望者と起業家

起業希望者 起業家
1997年 281.2万人 36.8万人
2002年 206.0万人 38.3万人
2007年 173.5万人 34.6万人
2012年 151.6万人 30.6万人

(資料:中小企業白書)

 

起業希望者と起業家の男女比率

起業希望者の男女比率は1997年に男性74.4%女性25.6%となっています。

起業家の男女比率は1997年に男性62.9%女性28.8%となっています。

実は1979年~1997年における女性の起業家の割合は35~38%なのに対し、2002~2012年は28~30%と減少しています。

昔は女性がしっかり働くには起業する手段も多かったのかもしれませんが、現在のように正社員として働ける環境が整備されてきたため、実際の女性起業家の割合は減ってきているのかもしれません。

とは言え、女性の起業希望者数は年々増えてきているのに対し、女性起業家の割合が減っているのは、何か起業に踏み切れない問題があるのかもしれません。

(図表2 起業希望者・起業家 男女比)

起業希望者・起業家 男女比

男性 女性
1997年 起業希望者 74.4% 25.6%
起業家 62.9% 37.4%
2002年 起業希望者 68.4% 31.6%
起業家 69.1% 30.9%
2007年 起業希望者 69.4% 30.6%
起業家 72.1% 27.9%
2012年 起業希望者 66.6% 33.4%
起業家 71.2% 28.8%

(資料:中小企業白書)

 

起業家の年齢構成

現在の起業家は、これまでに比べて60歳以上の割合が男女ともに増えています。

5年前の2012年でも60歳以上の起業家の割合は、男性は35%女性20.3%となっています。

高齢者の人口が増えてきていますので、この割合はさらに増えるかもしれません。

男性は定年退職後のセカンドキャリアとして、女性は子育てが終わってからのセカンドキャリアとして起業を選択されている人が増えてきていると考えます。

(図表3 起業家 男女別年齢比)

起業家 男女別年齢比

39歳以下 40~49歳 50~59歳 60歳以上
1997年 男性 35.7% 20.0% 18.0% 26.2%
女性 53.4% 20.7% 13.0% 12.9%
2002年 男性 32.4% 16.8% 22.7% 28.1%
女性 50.6% 19.7% 14.6% 15.1%
2007年 男性 34.3% 16.5% 19.1% 30.1%
女性 46.4% 20.2% 13.8% 19.5%
2012年 男性 30.7% 17.5% 16.8% 35.0%
女性 43.4% 21.2% 15.0% 20.3%

(資料:中小企業白書)

 

起業の国際比較

日本は他国と比べても起業する人が少ないと言われていますが、実際はどうなんでしょうか?

白書ではアメリカ、イギリス、ドイツ、フランスの欧米諸国と日本が比較されていました。

開業率 廃業率 差引
日本 5.2 3.8 1.4
アメリカ 9.3 10.0 -0.7
イギリス 14.3 9.4 4.9
ドイツ 7.3 7.6 -0.3
フランス 12.4 5.4 7.0

(資料:中小企業白書)

改めて比較してみると、日本は開業率廃業率共に低いことがわかります。しかも開業率の方が上回っています。

アメリカはもっと開業率が多いのかと思ってましたが、イギリスやフランスよりも少ないんですね。

イギリスやフランスは国の施策として起業促進を促しているのが、数字に表れているようです。

一概にどちらが良いとは言えませんが、日本ではまだまだ開業数が増えてもおかしくないと言えます。

 

起業後の生存率

起業をしても、1年後に存続する企業は40%、5年後に存続する企業は15%、10年以上存在する企業は6%、20年以上存在する企業は0.3%・・・と言われています。

国税庁2005年調べのデーターがあちこちで使われていて、起業をしてもほとんどが失敗すると言われる根拠とされていました。

確かにこんな確率では、思い切って起業しようとは思いませんよね。

 

しかし、中小企業白書2017年度には、帝国データバンクの資料を再編加工したデータが載っています。

それによると、1年後の存続率は95.3%、5年後の存続率は81.7%となっています。

これまで言われていた数字と比べると、かなり生存率は高いですね。

 

ちなみに上記であげた欧米各国は、5年後生存率が40~49%とかなり低いです。

このことから言えるのは、日本はかなり慎重に起業に踏み切り、その後はそれなりに生き残ることができているということです。

 

最後に

日本の起業者数は何年も変わらず一定ですが、最近では60代以上の起業家が増えていることがわかりました。

女性は起業希望者が増えているにもかかわらず、実際起業に踏み切る人は減っています。

女性が起業するには、何かの足かせが発生しているのかもしれません。

欧米諸国と比べると開業率、廃業率共に低いです。反面5年後の存続率は高くなっています。

 

今後は、働き方、生き方をもっと自由に選択する人が増え、その一つの手段として起業が選ばれるようになるかもしれないですね。

 

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