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【補助金】中小企業向け補助金 良い点・悪い点

【補助金】中小企業向け補助金 良い点・悪い点

今ではすっかり当たり前になった補助金。

新型コロナウイルスにより、助成金や補助金がさらに身近になった感があります。

 

補助金や助成金は中小企業向けだけでなく、大手企業向けもあります。

 

4月からは新たな事業年度が始まりますので、国や都道府県、市区町村などからの補助金も始まります。

 

割と身近に補助金を感じる場面が多いのですが、今回はそこで気付いた補助金の功罪について考えてみたいと思います。

 

補助金の功

中小企業向け補助金は色々とありますが、経済産業省向けでメジャーな補助金は「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「小規模事業者持続化補助金」でした。

そこに、新型コロナウイルスによる経営不振企業を立ち直らせるべく、大型補助金である「事業再構築補助金」が創設されました。

 

事業の発展に役立つ

補助金の目的はいくつかありますが、経済産業省の中小企業向け補助金の大きな目的は「事業を発展させる」ことです。

小規模事業者には、販路開拓や生産性向上につながる施策を補助する「小規模事業者持続化補助金」。

設備を導入して生産性向上を図ることを主な目的とする「モノづくり補助金」。

IT化、DX化を促進して生産性向上を図る後押しの「IT導入補助金」。

環境の変化に対応させるため、新たな新事業へのチャレンジを促進する目的の「事業再構築補助金」。

これらの補助金は、うまく活用すれば少ない自己資金で事業の推進が図られます。

 

買っただけでなく、しっかりと事業に生かしている企業であれば、業績向上に役立ちます。

上手な企業は、経営戦略に沿って補助金を活用しています。

 

国の施策への対応

補助金は事業発展のためだけでなく、国の施策を後押しする側面が当然あります。

そのために、予算が付きますから、当たり前と言えた当たり前です。

 

近年では、賃金アップやインボイス制度導入の後押しの側面が強く出ています。

 

わかりやすいところでは、インボイス制度に対応をしなければならない状況に強制的に追い込まれていますが、その導入費用には補助金を付けます。

どうせ対応しなければならなければ、補助金を活用するのも一つです。

 

自己資金の投入を減らせられる

新たなチャレンジをするにはお金がかかります。

その導入費用の1/2~3/4を補助してくれるのであれば、余分な自己資金が必要ありません。

そのため、チャレンジがしやすい環境が整いやすくなります。

 

また、環境の変化で新たな設備や仕組みが必要となっている企業にとっても、環境変化に対応するための設備導入が進めやすくなります。

 

補助金の罪

上記は補助金のメリットの一端でしかないですが、最近では罪の部分も目に付くようになりました。

 

補助金がないと購入しない

いったん補助金があることを知ってしまうと、何にでも補助金が使えないか考えるのは人間の性かと思います。

そのため、補助金が無かったころに比べるとスピード感に欠けたり、導入自体を見送る場面も見受けられるようになりました。

 

ある経営者に方に聞くと

「最近はお客さんに、必ず補助金は使えないのか?と聞かれるようになり、補助金待ち、もしくは補助金がないと導入しない案件が増えました」

とのことです。

 

補助金がないと導入されないのであればそれまでの商品と言われるかもしれませんが、商売自体が補助金の有無で左右されることは、補助金の影の部分かなと考えます。

 

補助金はタイミングがありますので、補助金を待っているとチャンスを逸してしまうこともあるのではないかなと危惧することもあります。

 

補助金にまつわるトラブルが増えた

補助金の申請支援業自体は以前からありましたが、大型の事業再構築補助金が創設されてから、支援事業者の数も増えました。

中小企業庁からも注意喚起が出ているように、高額な報酬を求める業者もいるようです。

 

また、補助金業務に慣れていない事業者が増えたためか、揉めている話もよく聞きます。

 

補助金は採択されることも大事ですが、さらに大事なのは補助金が入金されて、補助事業を終わらせることです。

そして、その補助事業がうまくいき事業が発展することです。

そのため、支援者はどこまで支援してくれるのかを、はじめにしっかりと確認する必要があります。

 

自社で補助金の申請ができない場合は支援業者を使うことになると思いますが、

・着手金は高額でないか?(着手金以外の名目で金額を吊り上げるパターンもあります)

・成功報酬とはどこまでか?(採択なのか、交付決定なのか、入金なのか)

・成功報酬は成果に見合っているか?(どこまで支援するかで変わりますが、採択のみで10%以上は高いと言っていいでしょう。)

・財務状況から事業遂行が可能かどうか判断してくれるか?(着手金が欲しい、採択すればあとは知らないと考えている業者は考えてくれません)

などを契約前に確認されると良いでしょう。

 

さいごに

補助金の活用は経営課題の解決になっているか?を考えてみましょう。

補助金の活用はあくまでも、経営課題の活用です。

「補助金が出たから使わないと損」くらいの覚悟で取り組むのは、時間とお金の無駄かなと思います。

やはり本気度によって成功率も変わるものです。

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