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【経営】中小企業でリモートワーク。実際にリモートワークしてみて感じたメリットデメリット

【経営】中小企業でリモートワーク。実際にリモートワークしてみて感じたメリットデメリット

プロフィールに書かせていただいているように、私スタッフSiはノーティカルをはじめ3社(いずれも中小企業)で完全リモートワークを含めたトリプルワークをしています。

今回は、リモートワークの事例とリモートワークをしながら感じたメリット・デメリットを振り返り、また、リモートワークに必要な環境についてまとめてみました。

 

1.事例(各社の働き方)

それぞれの会社の環境・私の働き方について説明いたします。

 

【A社】

私の住んでいる都道府県外の会社のため、完全リモートワークです。

連絡ツールではLINEやLINE電話を利用、あとはGoogleで資料を作成して共有しています。

ファイル共有のサービスを利用していないため、ファイルは個々のパソコン内にあるだけとなっています。

サイボウズを導入してスケジュールの管理などを行なっています。

取引先への電話対応・FAXのやりとりについては、頻度は少ないですが依頼されることもあります。

 

【B社】

基本的に出社で勤務をしています。連絡はLINE、ファイル共有はOneDriveおよびGoogleドライブでしているため、リモートでも対応可能です。

ただ、FAXを業務内で使う頻度が高いため、家以外のリモート環境では仕事が大幅に制限されます。

FAXを持っていないとリモートワークがしにくいため、私以外の事務員さんは対応できない状況です。

社内の人とはたいていLINE電話でやりとりしますが、社外の人に電話をする機会も多いため、通話料が固定ではないプランで契約している場合は通話料金も気になるところです。

 

【ノーティカル】

私は兵庫県外在住のため、完全リモートワークです。

Teamsで連絡・ファイル共有(OneDrive)・タスク管理をしています。

書類によってはGoogleドライブも利用しています。

今後、Teamsを使いこなして、もっと快適な仕事環境が作れるように試行錯誤中です。

電話対応は基本的にありません。

 

2.事例:自分のリモート環境(ハード)

次に、私のリモートワークの環境を紹介いたします。

 

【ネット接続環境】

▼光回線

Docomo光、プロバイダーはBiglobeを契約しています。

IPv6に切り替え手続き済みです。(IPv6に切り替えるとスピードが早くなるので、切り替えているか不明な方はプロバイダーに問い合わせをする事をお勧めします!)

IPv6のメリットは?

  • セキュリティを実装しやすい
  • IPoE方式で接続すれば、通信速度が高速・安定化
  • IPoE方式で接続すれば、通信速度が高速・安定化

IPv6ではIPSecの利用が推奨されています。IPSecとは暗号化によってセキュリティを強化するプロトコルで、第三者からアクセス情報を解析されにくく、データの改ざんや傍受のリスクが軽減されます。

さらに、「IPv6 IPoE方式」を利用すれば、PPPoE方式のときに発生していた回線の混雑が起こらないため、より快適に安定した速度でインターネットが使用可能です。

IPアドレスは自動で割り当てられるため、PPPoE方式のようにユーザー名やパスワードを設定・入力する必要もありません。

(参照:So-net HP「IPv6とは?初心者にもわかりやすい!メリットや利用条件」より)

 

▼外で仕事をする時

Rakuten Mobileでネットに接続しています。

 

▼自宅内

Wi-Fi接続のみで有線はありません。

 

【パソコン&周辺機器】

パソコンと周辺機器は全て自前で用意しています。

 

▼パソコン

一昨年新調したノートパソコンを使っています。

Word、ExcelなどMicrosoftのソフトが入っていないため、別途Microsoft365のビジネスアカウントをサブスク登録して使っています。MicrosoftのオンラインストレージサービスであるOneDriveも1TBついてくるので、書類などは全てそちらに保存しています。

 

▼事務機器

固定電話、FAX、プリンタ、スキャナーは以前から家庭で使っていたため、それをそのまま利用しています。

 

▼携帯電話

2台使っています。

1台目…昔から使っている大手通信会社の携帯電話です。通話料固定のプランを使っているため、通話料を気にせずに電話連絡が可能です。

2台目…Rakuten Mobileを使っています。インターネット上のサービスを使用する際に電話番号認証を求められることが多いため、音声SIMを契約しました。こちらはモバイルルーターとして使用しています。※家族 はRakutenMobileのモバイルルーター専用品を使用しています。移動が多いためバッテリーのもちを重視したそうです。

 

【各種連絡ツール】

▼LINE・・個人のアカウントを仕事でも使っています。PC版では組織ごとにグループ分けして確認できるので、それほどストレスなく使えます。

 

▼Teams・・ノーティカルではTeamsを使っています。使い方に謎が多いツールではありますが、OneDriveやタスク管理と連携できたり、今後ぜひ使いこなしていきたいツールです。

 

▼Chatwork、Discord・・それほど使用頻度は多くないですが、プロジェクトによって連絡に使うツールが異なる場合があるので入れています。

 

【仕事をする場所】

主に自宅のダイニングテーブル、または息子の勉強机で仕事をしています。

今後、自分用にリモートワークに適したデスクと椅子を購入しようと思っています。

パソコンとRakutenMobileがあればどこでも仕事ができるので、子供の送迎の待機時間に仕事をしていることもあります。

 

 

3.リモートワークのメリット

私のリモート環境を一通り説明させていただいた上で、リモートワークのメリットを紹介いたします。

人によって、また状況によってはデメリットとなる部分もあるかと思います。

 

▼メリット1:通勤時間がない。

B社への通勤が1時間弱(時間帯によっては2時間くらい)かかるため、後の2社が完全リモートワークなのは大変ありがたいです。

主婦であり、また平日は夫がほぼ家にいないため、家事育児は私のみの対応となります。

通勤時間の分を家事や仕事に充てられます。

 

▼メリット2:家事・育児と並行できる。

メリット1にも通じますが、仕事の合間に家事を片付けたり子供の様子を確認したり、家の様子に気を配りながら仕事ができます。

我が家の子供たちは中高生のため親が留守にしていた方を羽が伸ばせるようですが、小学生の時は下校トラブル等にもすぐに対応できたため助かりました。

 

▼メリット3:会社を休む必要がない。

子供の体調不良や大雪で会社への出勤ができない場合も、リモートで出勤できる状況であれば休む必要がありません。

 

▼メリット4:仕事に集中できる。

出勤すると、どうしても周りの人と会話したり、手伝う状況が発生したりと、自分の仕事に集中できない場面が多く発生します。

必要なときには優先順位を声に出して伝える必要があり、ストレスに感じます。

リモートワークではそのような場面がないため、目の前の仕事に集中できます。

 

▼メリット5:好きな時間に仕事ができる。

私は勤務時間の縛りがないため、その時の都合に合わせて仕事をしています。

基本的には平日の日中ですが、日中に仕事の時間が取れなかった時は、夜や土日に仕事をすることもあります。

 

以上は個人的なメリットですが、会社側のメリットは

・通勤費の削減

・多様な人材を活用できる。

・業務効率化

・企業のイメージアップ

・台風・大雪などでも業務を継続できる。

などがあるのではないでしょうか。

 

4.リモートワークのデメリットと解決方法

そんないいことだらけに感じるリモートワークですが、デメリットも多く感じています。

今後の自分の働き方改善のために、デメリットと私が考える解決方法も一緒に紹介いたします。

 

▼デメリット1:頭の切り替えが難しい

家で家事などを片付けて仕事に切り替えますが、頭の切り替えが難しいと感じることがあります。

特に、朝バタバタしてしまった時などはそれを引きずった落ち着かない気持ちのまま仕事を始めるため、集中力が下がると感じます。

解決方法としては、仕事を始める時間を決める、場所をリビングダイニング以外にする、環境や時間で頭を切り替えると良いかと思います。

1人朝礼として、当日の仕事内容を読み上げたりして確認するのも良いかもしれません。

 

▼デメリット2:家族の影響

家族がいると、「ご飯を作らなくては・・・」「仕事していると気まずい」など、遠慮してしまってなかなか仕事に集中できません。

家族が家にいる時は「○日は○時間くらい仕事する!」と前もって宣言しておくと良いかと思います。

私は家族に気を遣ってしまうので、「仕事したいけれどなんとなく悪いかな・・・」と仕事できないまま時間を消費してしまうことが多くあるので、今後は前もって宣言してみようと思いました。

また、リモート会議をする際、子供が在宅しているとYouTubeやゲームのデータ通信にかなり影響を受けるため、会話がブツブツと切断されて内容がわからない、という状況が発生することもあります。

※私は子供たちが在宅しているときのリモート会議はRakuten Mobile経由で参加するようにしています。

いつか、全ての部屋が有線でインターネットに接続ができるようにしたいと考えています。

 

▼デメリット3:会社の人とのコミュニケーション

忙しい時に不意に話しかけられないというのはリモートワークのメリットですが、逆に何気ない会話をする機会が持てません。

普段の雑談から学んだり考えを整理したりする事が多い私にとっては、物足りなさを感じる事もあります。

また、書類がなく電話でのやりとりばかりの場合、認識のずれが起こっている事もあります。

 

▼デメリット4:進捗管理

納期が先(または曖昧)・上司からの連絡が少ない・進捗管理も曖昧な場合、仕事をつい後回しにしてしまうことにつながります。私の場合は家で2社の仕事をしており、進捗管理や指示方法に差があるため、どうしてもマメに連絡が来る仕事の方を優先しがちになります。

 

▼デメリット5:賃金交渉

時間給なのか成果給なのか、最初によく話し合う必要があります。

ここが一番難しさを感じます。

 

▼デメリット6:環境

私はネットへの接続環境もパソコンや周辺機器も全て自分で揃えてリモートワークをしているため何も不足はありませんでしたが、環境が揃っていない場合は会社と「誰がどこまで揃えるか」という交渉をしなくてはなりません。

電話などの通信料の負担なども考慮する必要があります。

会社が全て揃えてくれれば良いですが、小さい会社ですとそこまではできない・・・ということもあるかと思います。

一方、リモートワークではなく会社に出勤すれば、仕事に必要なものは全て揃っているため、体一つで出勤するだけで問題なく業務を遂行できます。

 

会社側のデメリットも考えてみました。

・従業員が何をしているか把握しにくい。勤怠管理が難しい。

・コミュニケーション不足から、認識などのずれが起こりやすい。

・環境整備について、場合によってはお金がかかる。

・賃金の決め方が難しい。

 

 

5.リモートワークに最低必要と考える環境(ハード)

以上の事からリモートワークに最低必要と考える環境を考えてみました。

パソコン 必須
プリンター 必要に応じて
FAX 必要に応じて(FAX業務を無くす見直しのきっかけになるかも)
インターネット接続環境 必須
電話 必要に応じて(WEB通信で代用可)
ワークスペース 必要に応じて

上記以外にも、水道光熱費がかかってきたりします。

会社との費用負担割合をあらかじめ決めているほうが良いと思います。

 

 

6.リモートワークに必要と考える環境(ソフト)

一方、ソフト的には下記が必要になると感じています。

 

信頼関係

上司の指示能力(または指示ノウハウ)

定期的な打ち合わせ

適切な勤怠管理

コミュニケーション

など

 

ハード面はわかりやすいですが、ソフト面は見落としがちになりそうです。

【経営】部下とのコミュニケーション改善のヒント 働きやすいと感じた上司の3つの条件

 

 

まとめ

リモートワークは、私のような主婦でも働きやすい素晴らしい仕組みだと感じています。

一方で、自分自身も会社側も、コミュニケーションや管理を十分に行わないと難しいということも感じます。

また、信頼関係が必要であると感じます。

会社側は何をやっているかわからない従業員に賃金を払うのは難しいと思いますし、リモートワークではオーバーワークになってしまう可能性も高いと感じます。

ただ、今足りないことは時間が経てば解決するサービスや方法などが作られていくと思います。

何より、これからの時代リモートワークは必須になっていくと感じます。

私も、今後転職することがあったらリモートワークが可能な職場を選びます。

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