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【成功する求人戦略】小さな会社の経営者が知るべき求人のコツ

【成功する求人戦略】小さな会社の経営者が知るべき求人のコツ

投稿日 2023.04.25 最終更新日 2024.10.28

「求人を出したけれども応募がない」

「求人内容を変えたいけれど、どうしていいかわからない」

「求人を専門の会社に頼むと高いので自社で作りたい」

 

上記のように求人に悩みを抱える経営者・担当者は多いと思います。

スタッフSiも数社で求人に関わったことがありますが、特にここ数年の間に求人への反応がみるみる落ちてきたと感じます。

改善したくてもどう改善すればいいかわからず、外注しようと見積りを依頼したところ、2ヶ月契約で100万円を超える見積りが出てきたこともありました。

 

経営・資金繰り改善

小さな会社の経営者が知るべき求人のコツ

そんなスタッフSiが、腹をくくって求人に取り組み学んだコツを紹介いたします。

 

1.まずは募集要件の整理

 

求人を出していれば、募集要件はすでに整理できていると思われる方も多いと思います。

でも、よくよく求人票を見てみると、どのようなきっかけで募集をしているのか、どのような人に来てほしいのか、あいまいになっていることがあります。

 

近年、求人の募集・採用で年齢や性別を定めることは禁止されています。

そのため、求人票も曖昧な表現が多くなるのは仕方がないかもしれません。

 

しかし、年齢や性別を定めなくても、会社側の求める人物像が具体的であれば、その人物像が欲する内容を求人票に盛り込むことができます。そうすることで、求める人物像に近い人からの応募を得られる可能性が高くなります。

 

そのため募集要件をよく検討することが重要です。

 

①求人の目的を明確にします。

欠員補充なのか、業務拡大による増員なのか、将来を見据えた増員なのか、目的によって必要な人材が変わります。

 

②目的を満たす必要スキル、経験、資格などの具体例を考えます。

即戦力になることを優先するのか、自社で育てていくつもりなのかで必要スキルは大きく変わります。

 

③上記①②を元に、求める人物像を明確にします。

ここのポイントは、スキルだけでなく年齢や性別などもイメージすることです。

 

求人票に書く内容ではありませんので、自社の素直な考えを洗い出しておくことをお勧めします。

 

2.同業他社の求人情報の収集(競合分析)

 

募集要項の整理ができましたら、同じ地区の同業他社・同じような募集要件の求人情報を集めます。

他社がどのような求人を出しているかを調べることによって、自社の求人をどのように書けばいいのかイメージできるようになります。

また、同じ地区の同じような求人は競合になりますので、自社の求人をどう選んでもらおうか考えるきっかけになります。

 

競合分析におすすめのサイトを紹介します。

 

①ハローワーク

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html

ハローワークのサイトで公開されている求人票を見ることができます。

できるだけ自社の業種や募集要項を細かく設定の上検索し、同じ地域内でどのような求人がされているかを調べます。

 

②Indeed(インディード)

求人に特化した検索エンジンです。

キーワード検索も可能ですので、求める人物像が検索しそうなキーワードで調べます。

 

3.求人票作成

 

募集要項を整理し、競合分析もできたところで求人票を作成します。

大切なことは、「求める人物像に近い応募者が、自分の生活や今後の人生のステージを具体的に想像できる内容にする」ということです。

また、とにかく丁寧に考えて記入するのが良い結果につながります。

私も何度か作成したことがありますので大変なことは承知しておりますが、外注すると数十万円〜百万円単位のお金がかかることを考えながら作成すると前向き作成できるかと思います。

なお、月額数万円の求人サイトもありますが、たいていアドバイスだけで求人票は作成してもらえませんのでご注意ください。

 

例をいくつか紹介します。

 

求める人物像①子供がいる主婦

・子供の学校行事や体調不良の際に選択肢があるかどうか。→お休みの取り方やテレワーク制度を導入していたら記載する。

・配偶者の扶養に入っている場合の収入調整が可能かどうか。

さらに、「最初は扶養内で今後会社の社会保険加入も可能です」、などの記載があると応募者がより長いキャリアが描けると思います。

 

人物像②20代男性

・自分の時間を大切にできるか。→休日数や勤務時間を記載。有給休暇の取りやすさなど。

・家族や家を持てる収入があるかどうか、→5年後、10年後の給料の例があるとより想像しやすいのでおすすめです。

 

求人票については、ハローワークの求人申込書を最初に作成することをお勧めします。

理由は、細かい内容まで記入する必要があるためです。

記入例も充実していますので、記入例のアドバイスを確認しながら記入してください。

ハローワークの求人申込書ができれば、他の求人サイトはそこから抜粋すれば出来上がります。

 

ハローワークはインターネットからの登録が主流ですが、申込書と記入例を印刷して記入例を参照しながら手書きで下書きし、その後インターネットで入力していくのが作業しやすいと感じました。

下記リンクは兵庫労働局サイトです。ページ中ほどの「帳票類ダウンロード」からシートがダウンロードできます。

https://jsite.mhlw.go.jp/hyogo-roudoukyoku/newpage_00615.html

 

ハローワークの求人申込書は自由に書き込める箇所が少ないように感じますが、「仕事の内容(最大360文字)」「求人PR情報(最大600文字)」「求人に関する特記事項(最大600文字)を生かして記載すると充実した内容になります。

 

事業所登録にも「事業内容(最大90文字)」「会社の特徴(最大90文字)」を記載する欄があります。

こちらも一緒に更新を検討します。

 

4.求人情報のアップ

 

求人票(求人申込書)ができましたらインターネットにアップします。

おすすめはこちらもハローワークとIndeedです。

 

①ハローワーク

厚生労働省が行う地域密着の職業紹介・就職支援サービス機関です。

国の機関ですので事業者も求職者も無料で利用できます。

内容が充実した求人は良い求人として担当者がおすすめしてくれるということもあるようです。

まずはハローワークでお薦めしてもらえる求人にすることを目標にするのが良いかと思います。

 

②Indeed(インディード)

求人に特化した検索エンジンです。

Indeedで求人をすることも可能です。

有料と無料がありますが、無料でも内容を充実させることで十分効果を出すことが可能です。

 

Indeedはキーワードで検索ができるため、求める人物像に当たる応募者が検索しそうなキーワードを内容に含めることが大切です。

 

例)

人物像①子供がいる主婦が検索すると思われるキーワード

「主婦」「子供」「子育て」

→内容に「主婦・主夫活躍中!」や「子育て中の主夫を応援します」「子供の行事で休みたい!にも対応します」などを入れます。

 

ハローワークの内容もIndeedに出てきますが、ハローワークの求人だと「ハローワークに行っている訳ではないから自分向けの求人じゃない」という印象を受ける人もいますので、両方出すことをお勧めします。

 

なお、他の求人サイトで「Indeedにも掲載されます」と謳っているサイトがありますが、無料で利用の場合は制約ができるだけであまりメリットがありません。

 

5.おちいりがちなワナ

 

「未経験者OKだから、業務内容に専門用語は書かない方が良い」

「出張が多いけれども、できればそのような内容は求人票に書かずに面接で伝えたい」

「同業者と同じような内容にする」

 

求人票を作成していると、上記のような考えにおちいります。

全て、反対の対応をした方が良いと思います。

 

◇「未経験者OKだから、業務内容に専門用語は書かない方が良い」→✕

未経験者OKであっても、業務内容は丁寧に書いた方が良いかと思います。

何の情報もない求人では、何の想像もできません。

もし可能であれば写真を掲載したり、ホームページやSNSで写真や動画を公開したりして、求人票にはそちらに情報がある旨を記載するのが良いかと思います。

 

◇「出張が多いけれども、できればそのような内容は求人票に書かずに面接で伝えたい」→✕

出張が多い=マイナスであったとしても、それは求人票で伝えておくべきです。

面接で伝え、それが応募者にとって絶対に対応できない事で合った場合、応募者に時間を無駄にさせたことになります。それは自社の面接官側にとっても同じことです。

また、万人にとって出張が多いということがマイナスとは限りません。

私は独身時代によく出張しましたが、会社のお金で全国を回れる楽しいイベントでした。業務は大変で、お土産や飲食代で出費も多かったのですが、それでも出張がとても好きだったのを覚えています。

さらには、出張手当をアピールすることによって、かえってプラス要素になる可能性があります。

 

◇「同業者と同じような内容にする」→✕

同業者と同じような内容では差別化できず、待遇面のみでの勝負になる可能性があります。自社の待遇が他社と比べて良ければそれも良いかもしれませんが、そのような会社は多くはないのではないでしょうか。

待遇面で差別化できないようでしたら、やはりそれ以外のところで同業者と差別化することをお勧めします。

 

また、「アットホームな雰囲気」や「上司部下の仲が良い」などはブラック企業として捉えられることが多いので、避けた方が無難です。

これは私が作った求人票を見た30代前半の従業員(しかも複数人)に指摘されました。

 

6.まとめ

 

深刻な人手不足が始まっている日本で、求人を成功させるというのは会社の将来を左右すると言っても過言ではありません。

実際に求人票に向き合うと、確認することや考えることが多くて挫折しそうになることが多くあります。

しかし、そこを乗り越えて良い求人ができれば、会社の成長につながると感じます。

 

また、求人に真摯に向き合うことで、現在の会社の状況を客観的に見るいい機会になります。

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