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【財務】資金繰り表かんたん解説

【財務】資金繰り表かんたん解説

投稿日 2024.06.19 最終更新日 2024.10.02

経営者にとって、お金の心配は尽きないと思います。

 

お金の心配は、見えないことの不安が一つの要因です。

そのため、お金を可視化することで不安を減らすことができます。

 

そこで今回は、必要なお金を可視化できる

”資金繰り表”

について解説します。

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資金繰り表とは

資金繰り表とは、お金の流れに着目した表です。

どのように現預金を獲得したのか?どのように現預金を使ったのか?がわかります。

お金の流れを可視化することで、客観視できるようになります。

 

資金繰り表は現預金の出入りを記録するものなので、家計簿に似た感じ。

そのため損益計算書や貸借対照表のような会計と違って、とっつきやすく理解しやすいです。

 

資金繰り表の目的

資金繰り表の大きな目的は、企業が活動をするうえで現預金が不足しないように、管理することです。

 

会社が倒産するのは、赤字ではなくお金が足りなくなるから。

赤字でも倒産しないのは、現預金があったり、なくても借りてくるなど、現預金が尽きないからです。

 

逆に黒字でも倒産することはあります。

黒字倒産って聞いたことありませんか?

それは会計上では黒字でも、支出が先行して収入が追いつかなくなりお金が無くなるからです。

 

そのお金が足りなくなることを回避するために、資金繰り表を作成します。

 

資金繰り表の大事な要素

資金繰り表は、大きく二つの要素で構成されています。

それは、現預金の流入と現預金の流出の二つです。

当たり前と言えば当たり前ですが、集金と出金の二つを管理するだけ。

 

現預金の流入とは、売掛金の回収や新たに借り入れをするなどで。会社に入ってくるお金のこと。

現預金の流出とは、材料や経費、人件費の支払い、機械など資産を購入した時の支払い、借入金の返済など、会社から出ていくお金のことです。

 

資金繰り表を作る単位

資金繰り表は、緊急度によって作成期間が異なります。

 

資金繰り表は通常、月次(月単位)で作成します。

多くの会社は、1か月の間にお金が足りなくなるような場面がほとんどないからです。

 

ですが、お金がいつも足りないような感じの場合、日次(日単位)で作成が必須です。

日次で作る理由は、1か月の間にお金が足りなくなる日があるから。

月末ごとの比較ではお金が足りていても、月の中頃で足りない日が出てくることは往々にしてあります。

そのため、お金に不安がある場合は、日次で作成しましょう。

また、金額の単位は資金に余裕があれば、万円単位、千円単位でも構いません。

逆に余裕が無い場合は一円単位で作りましょう。

細かに一つ一つ見る方が、無駄なものに気が付きやすくなります。

 

私も昔、数十億円規模の売上がある会社でしたが、一円単位の日次で作成していたことも…

 

資金繰り表の作成メリット

資金繰り表を作成するメリットは、もちろんお金の流れが可視化できることですが、それ以上のメリットは、予測して備えることができることです。

お金の出入りを予測することで、事前に対策を講じることができる。

このために、資金繰り表を作成します。

 

逆に言えば、過去の資金繰り表を見ているだけではメリットはそんなにありません。

 

過去の実績から入出金を予測することで現預金の過不足を予測。

そしてお金が足りないことが予測される場合は、支払いを減らす、売上を増やす、お金を借りる、不用品を売るなど、対策を講じます。

 

予定の資金繰り表はおおむね半年から1年で作成します。

その時は月次でも構わないです。

金融機関からも資金繰り表の提出を求められることがありますが、過去はおおむね1年分、予定は半年から1年分の資料があればよいでしょう。

 

予測精度を高めよう

資金繰り表を最大限に生かすため、予測精度を高める努力をしましょう。

資金繰り表は過去のお金の出入りを把握するだけでなく、予測に使うことが真の目的です。

 

そのため、日ごろから予測と実績の数値を比較します。

案外、想定とズレるものです。

ズレがある場合は改善を考え、予測精度を高める努力が必要です。

不安の要因は「わからない」こと。

まずは、対策を考えるためにも、数字の可視化をして、「わかる」ことを目指しましょう。

 

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まとめ

  1. どのように現預金を獲得し、使ったのか?がわかる表。
  2. 現預金が不足しないように管理することが目的。
  3. 現預金の流入と現預金の流出の、二つの要素でできている。
  4. 月単位・万円単位で作成OK。苦しい場合は、一日単位・円単位で作成。
  5. メリットは、お金の出入りを予測することで事前に対策を講じられること。
  6. 日ごろから予測と実績の数値を比較し、予測精度を高める努力を。

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