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情報が整っていない会社ほど“もったいない”──データを経営に活かす3つの工夫

情報が整っていない会社ほど“もったいない”──データを経営に活かす3つの工夫

中小企業の経営現場では、日々さまざまな情報が発生しています。

売上データ、在庫、原価、取引先、顧客の声──。

けれど、その多くが**「あるけど活かせていない」状態**になっているのではないでしょうか。

 

実は、「情報を整える」こと自体が、経営改善の第一歩になります。

今回は、情報整備がうまくいかない理由と、今すぐ取り組める“整える工夫”を整理します。

 

経営・資金繰り改善

情報が整わない中小企業の共通点

経営支援の現場で感じるのは、情報が点在している会社ほど、意思決定が遅くなるということです。

理由はいくつかあります。

  • システム導入のコストをかけられない
  • Excelや関数を扱える人材が社内にいない
  • 現場が忙しく、入力や整理が後回しになる
  • 「とりあえず保存している」状態で、データが見つからない

こうした状況では、経営判断が「勘と経験」に頼りがちになり、結果として改善サイクルが回らなくなります。

 

情報を整えると、経営はどう変わるか

情報が整うと、数字を“読む”だけでなく、“使える”ようになります。

その変化は次の3点に現れます。

  1. 数字に基づいた判断ができる
    → 感覚的な経営から、根拠ある経営へ
  2. 在庫・資金・販売のムダが減る
    → 不要な仕入や支出を抑制できる
  3. 社内の意思疎通がスムーズになる
    → 部署や担当の間で同じデータを共有できる

情報整備は「効率化」だけでなく、経営のスピードと精度を上げるための基盤づくりでもあります。

 

すぐ始められる「整える3つの工夫」

完璧なシステムを導入する必要はありません。

大切なのは、“今ある情報を整える工夫”を積み重ねることです。

 

① まずは「形式をそろえる」

同じデータでも、入力方法がバラバラだと集計できません。

たとえば、売上日付を「2025/10/01」「10月1日」「10/1」など混在させるだけで、Excelが正しく認識できなくなります。

「1行1データで入力する」「項目名を統一する」

──これだけでも分析しやすくなります。

 

② 日報をフォーマット化する

各現場の日報を統一フォーマットにするだけで、“報告のための資料”が“経営のためのデータ”に変わります。

Googleフォームやスプレッドシートを活用すれば、無料で日報データを集約・自動集計することも可能です。
(例:時間・作業内容・発注状況を自動で整理)

 

③ 小さく始めて、継続する

情報整備は「始めるハードル」より「続ける仕組み」が大事です。

最初から大規模なシステムを入れる必要はありません。

まずは「Excelで整理」→「共有スプレッドシート」→「簡易アプリ」

と段階的に発展させていくのが現実的です。

 

システム導入は、「何がしたいか」、「何が必要で何が必要でないか」の見極めができてからでも遅くありません。

 

現場での実践例:Googleフォームを使った日報アプリ

たとえば、日報アプリをGoogleフォームで試作すると、

  • 毎日の入力を自動で時系列に整理
  • 回答結果をスプレッドシートで可視化
  • AIや関数で傾向分析も可能

このように、「整った状態を体験する」ことで、現場の意識が変わり、データ活用の重要性を肌で感じるようになります。

 

情報が整っていない会社ほど、伸びしろが大きい

多くの経営者が「データを活かしたい」と口にしますが、その第一歩は“整える”ことです。

情報が整っていない会社は、裏を返せば改善の余地が大きい会社でもあります。

完璧を目指す必要はありません。

まずは「使える状態」にすることから始めましょう。

 

まとめ:情報を整えることは、経営を整えること

  • 情報整備はコストではなく、“未来への投資”
  • 現場が動きやすくなり、判断が早くなる
  • 結果的に、経営の質が変わる

経営データの整理や情報活用の仕組みづくりを、私たちは支援しています。

中小企業の現場に合わせた「整える」仕組みを一緒に考えませんか?

 

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