経営支援の事例紹介

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承継者育成 融資事業 資金繰り支援 

中小企業診断士同士の連携を活用し、事業承継者の育成。そこから繋がる新規顧客

株式会社アウラ 様

株式会社アウラ 様

大阪府大阪市
Web制作事業
事業規模:売上1億円以下
従業員数:10名以下

HP制作会社後継者様からのご相談

仕事仲間の中小企業診断士から、顧客先の資金繰りや融資の件で相談がありました。同じ中小企業診断士でも得意領域は異なり、特に財務や借入に関する部分を得意にしている人は思いのほか少ないです。今回は、お互いの得意不得意を補完する流れから話が始まりました。

今から2年前、訪問した先はHPの制作会社です。その会社は創業者から内部昇格での事業承継を行うタイミグで、後継者の方からの相談でした。
相談の内容は「これから社長になるのですが、これまでは財務経理に関することは前社長が行っており、詳しくはわかってない状況です。これから経営者としてどのようなことに注意をすればいいのかアドバイスを受けられたらと思います。」とのこと。
まずは財務資料をみながら状況を確認し、簡単に資金繰り表を作ることとなりました。損益計算書や貸借対照表をしっかりと読み込むこともこれまではあまりなかったようで、使い方や見方など、熱心にメモされていたことが印象的でした。

資金繰り表作成によるお金の流れの把握

経営で大事なことの一つに、資金繰りを回すことがあります。これにはお金の流れを把握しておかなくてはなりませんが、経営者の感覚でやっているところもあります。今回は、今後のことも含めて、予想の資金繰り表を作ってもらうことになりました。やはり、感覚と実際のズレというものはありますし、先々のことに対して前もって準備ができますので、資金繰り表は作成されることをお勧めしています。

資金繰り表を作成し、差し迫って資金繰りに困る様子ではなかったことが確認できたのですが、HP制作という性質上、売上が入金されるより先に制作費等の支出が発生するので、順調に売り上げが伸びてもタイミングによっては資金繰りに困ることがあります。先に手付金をもらって進めることがほとんどのようですが、手元資金を潤沢にしておくことに越したことはありません。
せっかくなので、経営者も変わり経験を積む意味を込め、このタイミングで新たな取引行から融資を受けることとしました。新たな取引行を探すにあたり、候補先の金融機関との相談時に同席をして対応することになりました。

金融機関からの資金調達から繋がった顧客

いくつかの候補の中から、プロパー融資(信用保証協会の保証制度を利用しない)に応じていただいた金融機関から調達することとなりました。
中小企業診断士の同期でもある金融機関の支店長から管轄支店を紹介していただいたこともあり、スムーズに進めることができました。ちなみにこちらの金融機関からは、すぐに顧客の紹介があったようで、HP制作の受注ができたそうです。
今回の案件は、中小企業診断士同士の連携がうまく活用できた事例と思います。

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