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【経営】無料で新商品新サービスをPR プレスリリースの作り方
投稿日 2022.08.29 最終更新日 2024.10.28
何か新しいサービスを始める、新しい商品を売り出す時など、メディア(新聞、テレビなど)に取り上げてもらいたい時があります。
そのような時はぜひプレスリリースを行う事をお勧めします。
スタッフSiが、地方の中小企業でのプレスリリース作成の実体験をもとに、プレスリリースについて説明します。
※東京の中小企業では参考にならない部分もあるかと思いますのでご了承ください。
|プレスリリースとは|
冒頭に書きましたように、プレスリリースとは、新しいサービスを始める、新しい商品を売り出す、新規事業を始めるなどの情報を、ニュースなどで取り上げてもらえるようにまとめ、報道機関に配布する事です。
大企業だけでなく、中小企業でも活用できます。
A4用紙1枚程度に取り上げてもらいたい内容をまとめ、それを報道機関に配る、というのが大まかな流れです。
ここでは、中小企業が地元の報道機関にプレスリリースを行うというパターンで作成方法、投げ込み(後述)方法を説明します。
内容について
プレスリリースで重要な事は記者の方々が「取材したい!」と思うことをイメージして書く、ということが一番大切です。
企業の商品のアピールではなく、その商品/サービス/事業を「社会性」「地域性」「公共性」の視点からアピールする必要があります。
「社会のどのような課題を解決するためにサービスを提供するのか」
「地域のどんな物を使って新しい商品を作ったのか」
「この事業が社会一般にどのような影響を与えるのか」
といった形で書くと、記者の方々に「取材して記事にしたい!」と思ってもらえるプレスリリースになると思います。
さらに、時節ネタが盛り込まれれば、取り上げてもらえる可能性が高くなります。
例)「土用丑の日」「いちごの日」など。
実際の書き方
- 用紙
A4用紙1枚(できれば表のみ)で作成します。
裏面や2枚目を作る場合も、補足説明のみにとどめていた方が良いと思います。
- ヘッダー
宛名は「報道関係者各位」と入れます。
(私は入れないて作成しました)
その上か下に「プレスリリース」と大きめに記載します。
(私はリボン素材を使って目立たせてみました)
日付は、投げ込み(※)日を記載します。
※投げ込みとは、記者クラブへプレスリリースを持ち込む事を言います。
直接記者クラブへ投げ込みを行う場合は行く日付を、郵送による持ち込みをこなう場合は確実に届く日付(または翌日)を記載します。
- タイトル
プレスリリースの中で一番重要な項目になります。
理想は30文字程度と言われています。それ以上になっても良いかと思いますが、30字を目指して簡潔に内容を表現します。
「地域性」「社会性」「公共性」に絡めて表現します。
報道機関によっては、持ち込みの合ったプレスリリースのタイトルをまずまとめて、そのタイトルをざっとみて目に止まったもののプレスリリースを読む、という手順を踏むところもあるようです。
そのような中でも目に留まるタイトルが必要となります。
- リード文
タイトルと並んで重要な項目です。
商品/サービス等の情報を簡潔に、グラフなどを用いて説明します。
5W1Hを元に情報を整理して書き出すのが良いかと思います。
もちろん「地域性」「社会性」「公共性」に絡めるよう注意してください。
【5W1H】
WHO 誰が
WHAT 何を
WHEN いつ
WHERE どこで
WHY なぜ
HOW どんな、どのように
- グラフ
グラフはできる限り何かを入れる事をお勧めします。
手元のデータに適したものが無いようであれば、ネット上には色々なデータ、グラフが公開されておりますので、その中から自社の商品/サービス等に関連するものを持ってきます。
その際、からなずデータ出典元も記載するようにしてください。
- 写真
写真もできる限り入れることをお勧めします。
記者の方がプレスリリースを読んで新聞の紙面を想像したり、映像を想像したりする際、写真があるとより具体的にイメージができます。
- ひとこと
締めくくりに、商品/サービス等が目指すことを表現し、記者の方々へ「取材にお越しください」というアピールがあると記者の方も取材の連絡をしやすくなるかと思います。
- フッター
会社情報、担当者情報を入れます。
連絡がつきやすい連絡先を記入してください。
会社概要や、プレスリリースの内容から外れる会社の情報などを入れる場合は、こちらに入れるのが良いかと思います。
- 注意事項
プレスリリースは誤字脱字、誤情報は厳禁です。他者に出す資料はいつでもそうだとは思いますが、記者の方々は普段から正しい情報を伝えることに気を配っているので、普段よりもさらに誤字脱字に気をつけるようにしたほうが良いです。
出来上がったら、会社の人など複数の目を通して、意見をもらうのが良いと思います。
とにかく、毎日大量の情報に目を通す記者の方々が見やすいプレスリリースを心がけると良いと思います。
投げ込み方法
地方の中小企業は、主に所在する都道府県の記者クラブに投げ込みを行うことが多いでしょう。
記者クラブは各都道府県の都道府県庁の建物内にあります。
都道府県の広報担当部署に連絡して、「記者クラブに投げ込みをしたいので方法を教えてほしい」と言うと、具体的な投げ込み方法を教えてくれます。
都道府県庁の代表番号に電話をして、「報道関係を取り仕切る部署に繋いでほしい」と伝えれば、取り次いでもらえると思います。
電話では下記3点を確認します。
・具体的な投げ込み方法(記者クラブへ直接持ち込み/郵送など)
・必要部数
・プレスリリース受付担当者名
(その他の疑問点があれば)
記者クラブには受付担当が専任でいる場合があります。
電話した際に受付担当者のお名前を伺っておけば、持ち込みや郵送する際に安心です。
また、県庁の記者クラブだけでなく、会社所在地の市区町村の役所などでもプレスリリースを受け付けている場合がありますので、プレスリリースを出す場合は市役所や町役場の広報部門にも一報を入れると良いかと思います。
なお、私Siは2回プレスリリースの投げ込みを行いましたが、両方とも遠方のため郵送での投げ込みでした。
記者クラブへはまだ一度も足を踏み入れておりませんので、もしいつか記者クラブに直接投げ込みを行った際はまたレポートさせていただきます。
聞いた感じですと、受付の方にまとめて渡しておくと、後ほど各報道機関のポストのようなところに入れてもらえるようです。
記者クラブへの郵送での投げ込みの具体的な方法についても触れさせていただきます。
用意したもの
・レターパック
・送付状
・プレスリリース(電話で聞いた枚数、日付は届くと思われる日、または翌日)
会社同士で何かやりとりする時と同じセットで良いかと思います。
専任担当者が配置されている場合は、レターパックと送付状の宛名をその方にしておけば、「きちんと届いたかな?」という不安が少しは解消されると思います。
なお、都道府県の記者クラブ、市区町村の役所への投げ込みは無料です。
他にも、プレスリリースを行っているサイト(有料、無料)もあります。
この記事では触れませんが、興味のある方はぜひ検索してみてください。
投げ込みをしたら、、、
報道機関からの連絡が来るのを待ちます。
早ければ2日くらい、遅いと1週間後、2週間後などに連絡が来て、その2、3週間後に取材、というところもあります。
ですので、季節ネタを織り込む際は1ヶ月くらい前には出しておくと安心かと多います。
もし連絡がこなかったら再チャレンジです。
一度取り上げられた話題は二度と取り上げられることはありません。
ですが、もし取り上げられなかったら、同じ商品/サービスをアピール方法を変えてプレスリリースを行って良いかと思います。
(ただ、何度も行いすぎると記者の方々の印象が悪くなることが予想されるので、そこは適度にをお勧めします)
また、プレスリリースは一度取り上げられてもまた別の話題があれば何度も挑戦できます。
プレスリリースを作ることにより、商品/サービス等の内容を見直す良い機会になるとも思います。また、商品/サービスをどのようにアピールすれば良いかを継続的に考えていく機会にもなります。
取り上げられても取り上げられなくても、継続してプレスリリースをしていくことが、結果商品やサービスの品質を上げていくことにつながると感じました。
|実際にプレスリリースをした結果|
私が関わらせていただいたプレスリリース2件のうち、1件は報道機関から連絡をいただき、取材につながりました。
具体的に書きますと、プレスリリース→地元ナンバーワン地方紙の朝刊に掲載→地元TV局取材(夕方のニュース内)→地方最大の百貨店(他県)催事からお声がかかる、と言う流れになりました。
このように、取り上げてもらえた要因と思われる事を下記に挙げます。
①商品が地元の特産品を使用し、かつ今までにない新しいものだった。
②現在の社会状況を少しだけ乗り越えられそうな切り口の内容だった。(グラフはこの内容で準備しました)
③時節ネタを盛り込んだ。
④タイトル作成など、上手な人が一緒に考えてくれた。
新聞やニュースで取り上げられたのは①のみでしたが、興味を引く点で②と③も有効だったのではないかと思います。
ちなみに、もう1件別の件でプレスリリースをお手伝いさせてもらいましたが、そちらは梨のつぶてでした。
こちらの反省点も挙げます。
①別県の特産品を使った商品で、タイトルにその県の名前を最初に入れてしまった。
②社会状況の切り口はグラフと一緒に入れ込んだものの、効果的に表現できなかった。
③時節ネタに絡めるために急いで準備したため、内容を練り切れなかった。
④一人で作ったのでので経験不足。
今回の内容では取り上げられなかったので、練り上げて再チャレンジしたいと考えております。
プレスリリースをお考えの方は、ぜひチャレンジすることをお勧めします。
システム会社に入社後、主にグループ会社向け基盤システム構築・運用・監視業務及び認証取得業務を担当。
出産を機に退職。
その後、結婚式場など飲食店でのサービス職と工場の事務員で仕事復帰。
工場の倒産後に、ノーティカルをはじめ、工場でお世話になった方々に声をかけていただき、通勤&リモートでトリプルワーク中。
高校1年生と中学1年生の母。子供に振り回される日々を送っている。
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