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【経営】ChatGPT3.5に資金繰り改善方法を聞いたらまともな答えが返ってきた

【経営】ChatGPT3.5に資金繰り改善方法を聞いたらまともな答えが返ってきた

最近よく耳にするようになったChatGPT。

AI技術によって、自然な会話をチャット形式で可能としたものです。

反響が大きく、ChatGPTの事を目にしない日が無いくらい今一番大きな話題かもしれません。

 

ChatGPTは中小企業診断士の仕事を奪うのか、それとも助けてくれるのか?

AIの登場で仕事が無くなるとか色々と言われてます。

中小企業診断士の仕事もかつては無くならない仕事と言われましたが、今回はChatGPT3.5を使って実際のところどうなのかを体験してみました。

 

ChatGPTに資金繰り改善の方法は?

私の仕事の中心である資金繰り改善について、ちょっとドキドキしながらChatGPTに聞いてみました。

真っ当な回答をされれば、自分の仕事はいらなくなるんじゃないか・・・

 

質問を入力すると、ものの数十秒で下記の回答が返ってきました。

 

資金繰りを改善するためには、以下のような方法が望ましいと考えられます。

  1. キャッシュフロー管理の徹底: キャッシュフローを管理することで、現金の流入と流出を正確に把握し、資金繰りを改善することができます。キャッシュフロー予測に基づいて、未来の現金の流入・流出を計画し、必要に応じて調整することが重要です。
  2. 販売促進の強化: 販売促進を行い、売上を増やすことで、現金の流入を増やすことができます。新しい商品やサービスの開発や、販売チャネルの拡大、プロモーションの実施などを行うことが重要です。
  3. 支払い条件の見直し: 支払い条件を見直し、前払いやクレジットカード決済などの方法を導入することで、現金の流入を早めることができます。また、値引きを行うことで早期決済を促すことも有効です。
  4. 費用の削減: 無駄なコストを削減することで、現金の流出を減らすことができます。例えば、社内の無駄な人件費や物品購入、外注費用などを見直すことが望ましいです。
  5. 資金調達の活用: 銀行融資、創業支援、投資家からの調達、オンラインファンディング、助成金などの資金調達方法を活用することで、現金を補充することができます。
  6. リスクマネジメントの強化 :リスクマネジメントを行い、リスクを最小限に抑えることで、予期せぬ支出を減らすことができます。例えば、悪質な取引先やクレジットリスクを避けるために、信用調査やリスク分析を行うことが必要です。

以上の方法を組み合わせ、継続的に改善することで、資金繰りを改善することができます。ただし、自社に合った方法を見つけ、効果的に実行することが重要です。

 

なかなか真っ当に答えてくれてます。

そして早い。

管理をすることを第一項目に持ってきた点は、好印象です。

結局は管理ができてないと、効果的な施策が打てません。

 

資金繰りを改善するには、売上を伸ばして、費用を削減する、借りることは、会計がわからなくても当然といったことも抑えてます。

ですが、支払条件を変更することで支出のタイミングを伸ばすことの提案は、資金繰り、キャッシュフローを理解していないと出てきません。

一方で、支払い条件を見直すようにと指摘をしながら、内容的には支出と回収の話が同時に書かれている感じです。

しかし、さらにリスクマネジメントまで言及しています。

 

ChatGPT、かなり優秀です。

 

専門用語の、キャッシュフローを管理するとは何か?

キャッシュフローとやや専門用語が出てきたので、突っ込んで聞いてみます。

対面だとちょっと聞きにくいことも簡単に聞ける点がAIの優れて点かもしれません。

回答は、

 

キャッシュフローを管理するためには、以下の手順を踏むことが重要です。

  1. 現金の流入・流出を把握する:まずは、現金の流入・流出を正確に把握することが重要です。収入や支出があった場合には、帳簿に記録しましょう。現金での取引が多い場合は、レシートや領収書などを保存しておくことが望ましいです。
  2. キャッシュフロー予測を作成する:次に、キャッシュフロー予測を作成しましょう。予測期間は1か月や3か月、半期などの短期的なものから、1年や3年、5年などの長期的なものまで、自社の状況に合わせて設定しましょう。予測には、過去の実績や将来の見通し、マーケット動向などを考慮し、現金の流入・流出の見通しを立てます。
  3. 予測と実績を比較する:予測と実績を比較し、差異があった場合には、その原因を洗い出しましょう。予測と実績に差異がある場合には、予測の修正を行うことが必要です。
  4. キャッシュフローの改善策を検討する:キャッシュフロー予測の差異を修正した後、改善策を検討しましょう。現金の流入を増やすためには、販売促進や支払い条件の見直し、新しい商品やサービスの開発などが有効です。現金の流出を減らすためには、無駄なコストの削減、在庫管理の見直し、キャッシュフローの調整などが有効です。
  5. 実行とモニタリング:改善策を実行し、キャッシュフローの改善を図りましょう。定期的にキャッシュフロー予測と実績を比較し、改善が必要な場合には迅速に対応することが重要です。

以上の手順を踏むことで、キャッシュフローを管理し、資金繰りを改善することができます。

 

と、キャッシュフローを管理するとは何かを丁寧に説明してくれました。

ここでも把握する点が真っ先に指摘されてます。

そして、資金繰り表を作成するうえで最も大事な、未来予測を入れることも抑えています。

さらには、結果が出ただけで満足せず、予測と実績を比較することも大事であると回答しています。

分析を受けて改善策を検討して、定期的にモニタリングすることを促しています。

 

素直にスゴイ。

 

販売促進の効果的な方法は?

売上を上げなければ結局のところ資金繰りは改善しないとChatGPTも答えてくれてます。

ですが、「それができれば苦労はしない」と思いますので、指摘されていた販売促進の強化とは具体的にどうすれば良いのかを聞いてみました。

単に方法を聞くだけでなく、効果的なことを教えてほしいと注文を付けました。

 

販売促進の効果的な方法は、以下のようなものがあります。

  1. キャンペーン: 期間限定の割引キャンペーンやポイント還元キャンペーンなどを実施することで、商品の売上を促進することができます。キャンペーンは、季節やイベントなどに合わせて実施することで、より効果的なものになります。
  2. イベント: 展示会やセミナーなどのイベントを開催することで、商品の魅力をアピールすることができます。イベントには、商品の実演や試食などを行うことで、消費者の興味を引き、商品の売上を促進することができます。
  3. 広告: テレビCMや新聞広告、ネット広告などを活用することで、多くの人々に商品を知ってもらうことができます。広告には、商品の特徴や利点をわかりやすく伝えることが大切です。
  4. SNS: SNSを活用することで、商品の情報を多くの人々に伝えることができます。SNS上には、商品を紹介するコンテンツやキャンペーン情報を発信し、フォロワーを増やすことで、商品の知名度を高めることができます。
  5. ポイントプログラム: ポイントプログラムを導入することで、商品の購入を促進することができます。ポイントを貯めることで、商品の割引や特典を得ることができるため、消費者の購買意欲を高めることができます。

以上のような販売促進の方法を組み合わせることで、商品の売上を促進することができます。また、消費者のニーズやマーケット動向に合わせて、戦略を見直すことが重要です。

 

プロモーション活動の方法を教えてくれました。

一見するとありきたりな5つの施策ですが、そうそう奇策はないとの事でしょうか。

もう少し突っ込んで聞けば新たな回答があったかもしれません。

一方で、はじめの回答にあった新しい商品やサービスの開発については触れられませんでした。

 

無駄なコストとはどのようなものか?

資金繰り改善には当然ながら費用の削減が不可避であり、ChatGPTも指摘しています。

ですが、無駄なコストを削減しなさいとの指摘をされても、どのような事を想定しているのかがわからないと進まなあいので、突っ込んで聞いてみました。

ちょっとでも気になったことをどんどん聞いて深堀できることは、AI活用の利点な感じがします。

 

無駄なコストを探すためには、以下のような方法があります。

  1. コストの分析:企業のコスト構造を把握し、どの部分で多くのコストが発生しているかを明確にすることが重要です。具体的には、原材料や人件費、広告費などの各費用項目を分析し、各部門のコストを詳細に把握します。
  2. プロセスの見直し:業務プロセスを見直し、無駄な作業を削減することで、コストを削減することができます。例えば、作業手順の見直し、業務の自動化や効率化、人員配置の見直しなどが挙げられます。
  3. 品質の向上:製品やサービスの品質を向上させることで、不良品やクレームなどのトラブルを減らすことができます。品質の向上によって、顧客満足度が向上し、顧客のリピート率が高まることで、コストを削減することができます。
  4. コストの比較:同じような製品やサービスを提供する業者の中から、コストパフォーマンスの高い業者を選定することで、コストを削減することができます。ただし、価格だけでなく品質や納期などの条件も比較し、トータルでのコストを考慮する必要があります。
  5. 再評価:定期的にコストの再評価を行い、過去の費用の使い方を振り返り、見直すことが必要です。経費の使い方について、業務の変化や組織の変化などに合わせて柔軟に対応することが大切です。

以上のような方法を組み合わせることで、無駄なコストを見つけ、削減することができます。また、無駄なコストを削減することで、企業の競争力を高めることができます。

 

切り口を5つも示してくれました。

分析からはじまりプロセスを見直しましょうと真っ当な回答をしてくれます。

また、品質を上げることで損失を回避することができると回答してます。

損失回避にまで気が回るとは、なかなか優れてます。

コスト比較、定期的な再評価と当たり前ながらもきちんとすることが大事なのかなと思わせます。

 

銀行からお金を借りるには、どのような点に注意すれば良いか?

売上増加とコスト削減がわかったので、資金調達である銀行からの融資について聞いてみました。

 

銀行からお金を借りる場合、以下の点に注意することが重要です。

  1. 金利:銀行から借りるお金には、金利が付きます。金利は、借りたお金の利用期間や金額、返済方法などによって異なります。金利が高いほど、返済額も高くなるため、金利の低い銀行を選ぶことが重要です。
  2. 返済期間:借りたお金の返済期間は、借入額や金利などによって異なります。返済期間が長い場合、月々の返済額は少なくなりますが、総返済額が増えるため、自分の収支状況に合った返済期間を選ぶことが重要です。
  3. 返済方法:返済方法には、一括返済や分割返済、ボーナス返済などがあります。自分の返済計画に合わせた返済方法を選ぶことが大切です。
  4. 審査基準:銀行からお金を借りるためには、審査が必要です。審査基準には、年収や職業、借入履歴、信用情報などがあります。自分の状況に合わせた銀行を選び、審査に通るために必要な条件を満たすようにしましょう。
  5. 保証人や担保:銀行から借りる場合、保証人や担保が必要な場合があります。保証人や担保を提供することで、審査に通りやすくなりますが、その分、責任やリスクが増えるため、十分に検討してから決定することが大切です。

以上の点に注意しながら、自分に合った条件の銀行を選び、借入を行うことが重要です。また、借入にはリスクがあるため、借り過ぎには注意し、借りたお金の返済計画を立て、実行することが大切です。

 

こちらの意図は借り方を聞いてみたつもりでしたが、すこしズレてしまいました。

これは入力者の質問が悪かったということです。

ですが、注意点に審査基準を持ってきた点はなかなか感心しました。

どこも似たようなものと思いきや、案外金融機関によっては異なりますので、大事な指摘かもしれません。

 

業績が良くない中小企業の場合、どのようにして銀行からお金を借りたらいいか?

では改めて、どうやって借りたらいいかを聞いてみます。

ここでは、誰でも借りられる業績のいい会社ではなく、業績が良くない会社を想定して、それに沿った回答を求めてみました。

 

業績が良くない中小企業が銀行からお金を借りる場合、以下のような点に注意する必要があります。

  1. 事業計画の提示:銀行からお金を借りる場合、事業計画の提示が必要になる場合があります。業績が悪い場合でも、将来の事業計画を提示し、銀行側に返済能力を説明することが大切です。
  1. 借り入れ額の適正化:業績が悪い場合に借り過ぎると、返済能力を超えることがあります。そのため、自社の財務状況や事業計画に合わせた適正な借り入れ額を設定することが重要です。
  2. 担保や保証人の用意:業績が悪い場合、銀行からの借り入れに対して担保や保証人を用意することが求められることがあります。自社の担保や保証人を用意することができない場合、公的機関が提供する保証制度を利用することもできます。
  3. 交渉力の向上:業績が悪い場合でも、銀行との交渉を重ねることで、借り入れ条件を改善することができます。自社の事業計画や財務状況を明確にし、銀行との信頼関係を築くことが重要です。
  4. 代替案の準備:銀行からの借り入れが難しい場合は、代替案を準備することも重要です。例えば、資金調達に必要な設備や備品をリースする、キャッシュフローを改善するために業務の見直しを行うなど、自社の事業状況に合わせた対策を考えることが大切です。

以上のような点に注意しながら、自社の事業計画や財務状況を説明し、銀行との交渉を重ねることで、業績が悪い中小企業でも銀行からお金を借りることができる可能性があります。

 

するとまずは王道の事業計画を提示することが指摘されてます。

さらには、そもそも適正かどうかが重要と指摘しています。

そして担保や保証人があると借りやすいと指摘した上で、交渉力を磨くこととを提案しています。

銀行と信頼関係を結ぶことが重要とAIに指摘されました。意外です。

数字だけのドライな関係だけでなく、情緒的な信頼関係が大事とAIが指摘してくるとは思いませんでした。

また、銀行だけと視野を狭めることなく、借入以外の調達方法も視野に入れることもアドバイスしてくれてます。

 

こりゃなかなかスゴイ。

 

中小企業が銀行に提出する事業計画書を作成する場合、どのようなことを記載すれば良いか?

では、提出が求められそうな事業計画書について聞いてみました。

 

中小企業が銀行に提出する事業計画書には、以下のような内容を含めることが望ましいです。

  1. 企業概要:企業名、所在地、事業内容、設立年月日、代表者名などの基本情報を記載します。
  2. 事業内容:現在の事業内容や展開状況、今後の事業計画について、具体的に記載します。
  3. 市場動向:事業を展開する市場動向や競合情報などを調査し、分析結果をまとめます。
  4. 財務状況:最近の決算報告書や財務諸表を提出し、財務状況について説明します。
  5. 資金調達の必要性と目的:資金調達の必要性とその目的を明確にし、借り入れ額や返済計画などを具体的に示します。
  6. 返済計画:借り入れ額、金利、償還期間などに基づいた返済計画を提示します。
  7. 担保・保証人:借り入れに対する担保や保証人を用意できるかどうかについて、説明します。
  8. 経営陣の能力:経営陣の能力や信用情報などを提出し、返済能力を訴求します。

以上のように、事業計画書には、中小企業の事業計画や財務状況について詳細に記載し、銀行側に返済能力を説明することが重要です。また、資金調達に必要な情報を的確に伝えることで、銀行との交渉がスムーズに進む可能性が高まります。

 

8項目を抑えた計画書を作成できれば、これはなかなか立派な計画書になると思います。

少しサラッと書かれていますが、「今後の展開を具体的」にしっかり書くことが重要でしょう。

 

これだけ答えてくれると、下手なコンサルや無料相談窓口よりもしっかり答えてくれてる印象を受けます。

はじめは疑心暗鬼でしたが、次々のサクサクと応えてくれるので、深堀してきてみたくなりどんどん質問が増えていきました。

 

上記の内容で納得できる経営者の方であれば、AIからのアドバイスで十分じゃないかと思います。

 

ChatGPTと人間の違い

ChatGPTは上記のように、一般論的な話であればなかなか優秀に答えてくれる印象を受けました。

 

一方で、感覚的には固有名詞が混じるようなものは、嘘を上手に混ぜてきます。

嘘にも真実が混ざれば本当のように思うのと同じで、自分の場合、ChatGPTが80%真実に20%の嘘(と言うかAIが知らないことを適当に答えてくる)を混ぜて答えてくるとき、一見すればなかなかすぐに発見できませんでした。

理解している分野であれば、間違いに気づきやすいと思いますが、そうでなければどの部分が真実で、どの部分が嘘かすらわからないかもしれません。

ですが、この部分も時間がたてばかなり解消してくるものと思います。

 

ただ、AIは現時点において一般論的なことは得意ですが、企業経営のように個別に状況が異なっているようなものになると、インプット情報が足りないので対応しきれないと思います。

どれが最適なのかを考える部分は、まだまだ人間が担うことになるのかなと思います。

理論では正しくても、感情の部分で納得できないとなかなか人は動けないものだからかもしれません。

 

さいごに

冒頭の「ChatGPTは中小企業診断士の仕事を奪うのか、それとも助けてくれるのか?」で考えると、一般論的なことを言って事足りるような仕事は無くなっていくのだろうなと感じました。

そういった意味では、仕事は奪われるとも言えます。

 

ですが、上手に使えば生産性は飛躍的に上がるのではないかとも感じました。

抜け漏れのチェックや、ブレストのようなアイデアの拡散部分においては、AIは使い勝手の良いツールです。

その中から、経営者の特性や性格や置かれている状況から、その企業に合った処方を出す部分においては、まだ仕事は奪われないのかなと思います。

ですが、今後その会社独自の情報をインプットして蓄積されていけば、その会社に合った処方をAIが出す可能性はあると思います・・・

 

また、結局同じことを言っても「誰」が言ったのかで受け手の信用度が左右されます。

現段階では、人間の言うこと、同じ人間でも信用のある人、実績のある人などの話しであれば聞いてもらいやすいです。

ですがAIの方が正しいと思う人が増えれば、コンサルはいらなくなるのかもしれません。

 

現時点においては、しっかりと中小企業診断士として顧客と向き合って伴走支援を行っていくことが、自分にとっては大事なのかな改めて思いました。

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